ストリンガーの沈黙 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

ストリンガーの沈黙 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

ストリンガーの沈黙 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

ウロボロスの波動の続編。
地球外知的生命体(?)とのファーストコンタクトを描く。
形態、思考、その他もろもろが人類とは全く異なる相手との
コミュニケーションが成り立つのか?その手段は?
ってな感じで話は進んでいくのだが、
その前にまずは2つの勢力に分かれている人類の争いの決着が先。
今の資本主義経済そのままの形態を保った地球圏勢力と
厳しい宇宙空間の中で効率優先の組織を作り出したAADD*1
2勢力の争いは、後者が圧勝する。
著者が主張する組織論からすれば、これは予定調和。
その後、未知の存在とのファーストコンタクトに続いていく。
前巻でも撒かれているいろいろな伏線が徐々に絡み合い、
未知の存在との接触、互いの認知を経て、
コミュニケーションに至る道は非常に読みが応えがあった。
次も出るなら非常にうれしいのだが、
ここまで書いてしまうと次に続くネタがあるのかどうかが不安だ。
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*1:人工降着円盤開発事業団