少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人

この作家さんの小説はへんてこな魅力にあふれている。
私の場合、どちらかというとハッピーエンドで終わる物語を好むのだが、
この人はだいたいにおいて、ハッピーエンドにはならない。
どちらかというと残酷とも思える結末が多い。
代表作のゴシックも終わりはそんな感じになるのかなぁ。
で、本作についてだが、これは女子高生の少女が
大人になるというのがテーマなのかな?
正直、女子高生なるものの生態は私には推測しかねる。
でもこの作家さんは女子高生を主役にすえる作品をよく書く。
そんな作品を通して見る女子高生のすがたは、
得たいのしれない未知の生物にも思えてくる。
偏見なんだろうけど。
本作では女子高生のいらんんと称される親と女子高生本人、
そして飼い犬の視点から物語が語られる。
相変わらずとらえどころのない文体だけど、
なんか引き込まれてしまう文章。
桜庭一樹は、私にとっては魔性の物書きなのかもしれない。
そいういえば、この本は新宿南口の紀伊国屋で買ったのだが、
サイン本があったので、そちらを購入した。
桜庭一樹のサイン本としてはブルースカイは
生でサインを書いてもらったが、これで2冊目となる。
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