インストール (河出文庫)

インストール (河出文庫)

インストール (河出文庫)

古本屋の新古本コーナーでたまたま見つけたので買った。
普段は、文芸書はほとんど読まない。
日常とあまり代わり映えのないフィクションというものに
心がときめかないというのが本音。
本書は去年、最年少で芥川賞を受賞した女子大生ということで
話題となった綿矢りさの処女作。
女子高生と小学生が有料の2ショットチャットのサクラで一儲けという話。
作者がこれを書いたときには女子高生だったらしいので、
割とあっさりと書けたのだろう。
本も薄いが、内容も薄いなぁというのが一番に思うこと。
文章についても女子高生としてはすごいのだろうが、
一般文芸書としては、どうということもないような。
これは好みなんだろうけど、私は日常より非日常を物語には求める。
センスオブワンダーを感じたい。
bk1ブリーダープログラム